約 525,947 件
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3510.html
設立記念式が始まった。 とはいえ基本的に六課に配属された者のみの身内式である。 壇上にはやてが上がり挨拶を始める。 「……全員が一丸となって事件に立ち向かっていける事を期待します。 ま、長い挨拶は嫌われるんで。以上、ここまで。 課長及び部隊長。八神はやてでした。」 一斉に拍手が沸き起こる。 フォワード陣も皆笑顔だ。 なのはやフェイト、ヴォルケンリッターの面々は ここまで漕ぎ着けるに至った苦労を省みて 感慨深いものを感じている。 「では以上で式を終了します、解散!」 その声で各自持ち場に散ってゆく。 「おめでとう、はやてちゃん」 主力メンバーを代表して改めてなのはが声をかける。 「おおきに、なのはちゃんはこれからまた訓練やったな。 新人の子らはどう?」 「うん、みんな頑張ってるよ。 あんなに頑張ってもらえると訓練プログラムの作り甲斐があるよ」 「でもなのははもうちょっと休んだほうがいいよ。 毎日遅くまでプログラム組んでるじゃない」 「にゃはは~、ああいうの見ると私も負けてられないぞ!って思っちゃうんだよね」 ニッコリと笑うなのはを見ながら、 毎回息絶え絶えになっている4人の姿を思い浮かべるヴィータ。 今日もこれから地獄の特訓が彼女らを待っているのだろう。 「そら良かった、ところで────」 はやてが小声になる。 「ジルグのことですか?」 察しをつけるシグナム。 「うん、確か予定だともう少ししたら到着するんよね」 「今日はジルグさんどうするの?」 フェイトの問いにはやてが答える。 「とりあえずうちのところに来てもらった後は…… まず建物の中案内せなあかんから……リイン頼める?」 「むぅ~、はやてちゃんの頼みなら引き受けますけども~ リインはあの人あんまり好きじゃないです~」 「そういわんといて頼むわ、ザフィーラもつけたるから、な?」 「主はやて……守護獣をおまけ扱いされるのは流石に凹みます」 「あたしが案内してやってもいいけど新人どものモニターがあるからなー」 ─────しかし、予定の時間になってもジルグははやての部屋に現れなかった。 ─────一方訓練場 次々と現れるガジェットを前に 的確な指示をフォワードの3人に送りつつ、自身も新しい相棒クロスミラージュで ガジェットを破壊するティアナ。 ウイングロードを展開し、マッハキャリパーで一気に距離をつめ すばやい動きでガジェットを叩き潰していくスバル。 未だ頼りなさが見受けられるが、ティアナの指示に応じて支援魔法を中心として チームを補助するキャロ。 そして──── 「終わった~」 追撃していた最後の一機を撃墜した愛槍ストラーダを下ろし、 エリオは満足感一杯の声をあげた。 自分は強くなっている。 エリオは実感していた。 今日の訓練内容も、少し前なら息絶え絶えになっていただろう。 だが今回は全員が余裕を持ってクリアすることが出来た。 なのはの訓練プログラムが甘いわけではない。 彼らはなのはの訓練プログラムと自分達の努力により、確実に力をつけていた。 自分だけじゃない。 ティアナもスバルもキャロも…… 個々人の強さだけではなく、チームワークも徐々に取れてきている。 最後の一機を撃墜したエリオは建物の横を通り抜けて3人の下に戻…… 「………え?」 建物と建物の間の路地に一人の男が立っていた。 赤い長髪に眼鏡を掛け、身体の各所にデバイス(?)を装着し 銃剣のようなデバイスを手に持ち、端正な顔に不敵な笑みを浮かべた男が─── 男から無言で銃先のダガーが突き出される。 「くぅっ!」 反射的にストラーダで払いのける。 「だ、誰ですか貴方は!?」 だが男は答えずにエリオの動きを寸評する。 「物陰からの不意打ちにはかろうじて対応、 ディフェンスは50点以上70点未満てところかな」 (ティアナさん!!) 念話でティアナに呼びかけるエリオ。 (エリオ! 何があったの!?) その間にも続くダガーの攻撃。 顔面を狙った刺突を間一髪で避けた直後に横薙ぎ ギリギリで身を沈めて交わし、大きく後ろに跳ぶ。 (その…なんというか…て、敵です!!赤い髪の……) 攻撃をかわすので手一杯のエリオ。 その様子にただならぬものを感じ、ティアナはスバルとキャロに念話を送る。 (キャロ!スバルにスピードブースト! スバルはすぐにエリオの援護に!) (了解!) どういうことだろうか? こんなのはプログラムには無かったはずだ。 自分達の今の力をモニターしているなのはが プログラムを追加したのだろうか? だがエリオは『赤い髪の敵』と言っていた 「ガジェットじゃない…?」 赤い髪というならシグナムやヴィータもその中に入るかもしれない。 だがそれなら名前で呼ぶだろう。 疑念を感じながらティアナもエリオの援護をすべく走った。 その間もエリオは赤い髪の男───ジルグの攻撃を必死にかわし続けていた。 現状の動きを見るに単純なスピードならエリオのほうが上かもしれない。 だがジルグは跳躍補正装置による瞬発力と 障害物を利用して、エリオのスピードを回避に生かせないように ダガーによる攻撃を続けていた。 その表情には余裕の笑みすら浮かんでいる。 「はは!すごいすごい、ディフェンスの評価を改めよう 70点以上150点未満だ」 (くっ…後もう少しで合流ポイントに…) ジルグの攻撃に苦しみつつもエリオは徐々に合流ポイントに近づきつつあった。 「エリオッ!」 スバルの叫びがエリオにとっては天使の呼び声に聞こえた ついにエリオが合流ポイントである広場に到達したのだ。 これでほぼ1対4の状況に持ち込める。 ティアナとキャロも広場に到着し、完全に戦況は逆転したかに見えた。 「なるほど、数的優位を生かすための戦術。合理的だ」 しかし全く動じる様子の無いジルグ。 エリオのバックステップに合わせて自身も後退しつつ エリオに魔力弾を発射する。 誘導能力を捨て、速度と貫通力に特化した魔力弾 見た目こそシュートバレットに似ているが 威力はヴァリアブルシュートにも匹敵するであろうを高速弾を エリオは紙一重で左に避ける。 右へ跳躍し、再び自分に照準を定め魔力弾を打ち出すジルグに対し エリオは当然の如く回避行動へ移る。 今度は回避だけではない、反撃に移行するための回避でもある──が 「きゃああぁぁ!」 キャロの悲鳴が後ろからエリオの耳を打った。 ジルグの放った魔力弾はピンポイントで『キャロを打ち抜いて』いた。 最初の一射はわざとエリオの右半身を狙った エリオを『左に回避させる』ための布石。 そして自身の跳躍でエリオとキャロを同軸線上に捕らえる。 エリオが死角となって発射された魔力弾は完全にキャロの虚を付き 確実に彼女を打ち抜き戦闘不能に陥れた。 「キャロ!?……くそ────っ!!」 ”自分のせいでキャロが撃たれた”そう思ったエリオが一瞬我を忘れ ジルグに向かって突進してストラーダを振り下ろす。 だがジルグは冷静にそれをシールドで斜めに受け流し 攻撃した勢いのまま自分の横を通り過ぎようとするエリオをダガーで薙ぐ。 「ぐあっ!」 ダガーによる攻撃に加え、 加速方向に受けた一撃により速度が制御不能になったエリオは そのまま建物に突っ込み気絶した。 1対4が瞬時にして1対2へと移行する。 (スバル、呆けてないで攻撃! 作戦は───) あの動きは確実に実戦経験者のそれである。 恐らく今の自分達が一人ずつでかかっても勝てないだろう。 ならば───── 「ハァッ!!」 ジルグに近接格闘を挑むスバル。 これだけ密着すれば射撃は封じられる、だが…… 「クッ、なんで……!」 銃身の長いダガー付きのライフルはこの近接戦では邪魔になるだけである。 だが、ジルグはそれを防具として使用し スバルのキャリバーショットを難なく受け流していた。 まともに受けとめればデバイスが破損しかねないが 巧みに蹴りを斜めに受け流し、突きを逸らす。 腕に装備したシールドも併用され、スバルは効果的な攻撃をジルグに与えられないでいた。 「やっぱり強い……でもこれでっ! クロスファイアシュート!!」 ティアナのクロスミラージュからありったけの魔力を込めた誘導弾が ジルグの死角に向かって連射される。 スバルの攻撃はジルグの射撃型デバイスの攻撃を封じると同時に ティアナの攻撃への陽動となっていた。 ジルグの背後に回りこんだ誘導弾を見てスバルは勝利を確信する。 だが、ここで下がれば策がバレる恐れがある。 「ナックル…ダスタァァァァー!!」 右拳を勢い良くジルグに向かって突き出すスバル。 しかし、それは結果として完全に裏目に出た。 半身で拳を交わしたジルグはそのままシールドを装備している左腕でスバルの腕を掴む。 そこから拳を突き出した勢いのまま身体を振り回されるスバル。 軽いその身体は遠心力も加わってグルグルと振り回される。 「うわわわわ~~~~!!」 そして誘導弾が二人に迫ったところで、ジルグはスバルを誘導弾に向かって投げ飛ばす。 次々とスバルに直撃する誘導弾。 「スバル!!」 思わず顔を青ざめさせ、スバルの名を呼んだ直後 ティアナの視線には完全に自分に照準を定めたジルグが目に入った。 スバルに気をとられて動きが止まっている、あの弾丸速度の回避は無理だ。 思わずとっさに両腕を交差させ、縮こまり目を閉じる。 だがあの威力の魔力弾には無意味だろう。 (やられる……!!) 数瞬後、炸裂音が訓練場に響いた。 「…………あれ?」 ぎゅっと閉じていた目を開くティアナ。 自分は撃たれていない。 前を見ると相手の男がいた場所の地面には大穴が開いていた。 そして視線を移すとそこには…… 「……久しぶりだねジルグさん。 …こんな訓練は許可してないけど…わたしも参加させてもらおうかな?」 そこにはディバインバスターを放ったポーズのまま 満面の笑みと全身にどす黒いオーラを纏った 管理局のエースオブエース「白い悪魔」こと高町なのはの姿があった。 「大変良いポイントからの攻撃ですね、高町教官殿。 模範的過ぎて虫唾が走ります」 近くの遮蔽物に飛び込んだらしい男の声がする。 次の瞬間、空から金色の閃光が地上に向かって奔った。 「……バルディッシュ!!」 「Yes, sir」 ガキン!! 閃光から放たれる斬撃をかろうじて受け流すジルグ。 「…………」 金色の閃光は上空に戻るとちょうどジルグの真上で静止した。 「フェイトさん……!」 金色の閃光の正体は高町なのはの親友にして おそらくは六課において最速であろうスピードを誇るフェイト・T・ハラオウン。 アサルトフォームの愛用デバイス『バルディッシュ』を携え、 無言でジルグを見下ろしている。 「フェイト隊長殿のスピードで上空を押さえ身動きを止める───で!」 一直線に飛び込んでくる紫炎。 「紫電一閃!!」 障壁を展開したシールドで受け止めるが 衝撃を殺しきれないと判断したのか、ジルグは自ら後方へ跳ぶ。 「このまま続けたら…さらにヴォルケンリッターを総動員してでも お前を止めなければならなくなるが……どうするジルグ?」 紫に輝くレヴァンテインを構えなおすライトニング分隊長、「剣の騎士」シグナム。 「お前が悪さしたらアタシがぶっ飛ばすってはやてと約束してるんでな」 意外にも真っ先に飛び出しそうなヴィータは いつの間にかグラーフアイゼンを構え、ティアナの前に立っている。 「機動六課御自慢の隊長陣と分隊長を まとめて相手取るつもりはありませんよ。 シグナム分隊長殿。 このデバイスの慣らしにはちょうどいい訓練でした」 そしてバリアジャケットを解き、武装も地面に捨て 何事もなかったかのように自分が蹂躙したスターズ、ライトニングの隊員を眺めるジルグ。 唯一無事なティアナの目がジルグと合った。 先ほどまで戦闘をしていたとは思えないほど飄々とした表情だ。 (あれが……なのはさんたちの言っていた時空漂流者) 身体から緊張が抜け、膝をつきそうになるのをかろうじてこらえる。 これがジルグと六課新人の(ジルグを除く)最悪のファーストコンタクトだった。 前へ 次へ
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/3517.html
【ミリマス】制服戦士セーラーユリコ 執筆開始日時 2020/09/22 元スレURL https //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1600706277/ 概要 ーーデストルドー豊洲支部 コトハ「ククク……我等デストルドーの悲願、世界征服!計画は順調か、シホよ」 シホ「万事滞りなく…しかし、実行に移すにあたり、大きな障害が…」 コトハ「ヤツ、か…」 シホ「はい…正義の味方、制服戦士セーラーユリコ…!」 スバル「はっ、ユリコなんざオレが軽くブチ殺してやるよ!」 コトハ「お前は、スバル!」 スバル「まあ見ててくれよコトハ様、オレが手柄を立てるところをさ!」 コトハ「クク…いいだろう。ならば行け、スバルよ!ユリコを血祭りにあげるのだ!」 タグ ^田中琴葉 ^北沢志保 ^永吉昴 ^七尾百合子 ^音無小鳥 ^青羽美咲 ^望月杏奈 ^箱崎星梨花 ^馬場このみ ^大神環 ^周防桃子 ^我那覇響 まとめサイト あやめ速報-SSまとめ- えすえすゲー速報 プロデューサーさんっ!SSですよ、SS! ポチッとSS!! SSまとめ SSびより SS 森きのこ! SS2chLog wiki内他頁検索用 コメディ シアターデイズ ミリオンライブ 作者◆PkOg.tb5CI氏 劇中劇
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/980.html
今回までのあらすじ。 スカリエッティが傍迷惑な装置を開発したよ! あらすじ終わり。 「ちょ、だから言ってるじゃないですか! あれはスカリエッティが――ッ!!」 「問答無用だらアアァァ――――!!」 「ぎゃああアアアアァァ――――――」 BGMは未だヴィータ副隊長に追われているシンの絶叫でお送りしています。 もはや廃墟寸前となった機動六課隊舎内の食堂。 シンとヴィータを除いた面子は再び装置付近に集合していた。 とはいえ、 「あかん……血が足らへん……」 「相変わらず……一発の威力が……異常だね……なのは……」 「フェイトちゃんも……相変わらず……速……あと、強くなったね……ティアナ……」 「………………凡人の…………意地です………………」 そのうち四人は貧血を起こしていたり、魔力体力を使い切っていたりでグロッキー状態で行動不能。 実質的に動けるのは、エリオとキャロとスバルとスカリエッティだけだ。 「もう止めた方がいいと思うんですけど」 「「「「ダメ」」」」 「エリオ君は心配性だね」 「えー、まだ見たいよー。これ面白いのにー」 「折角作ったのだから活用すべきだろう?」 常識的なエリオの提案は、無常にも七対一で撤廃された。地味にグロッキー四人も口だけ出している。 ああごめんなさいシンさん僕はあまりにも無力ですとうな垂れるエリオ。 だが相手が悪すぎるのであって別にエリオは悪くない。 「しかし一々論争が起こっていては面倒なのでね。ランダムで人選する機能をさっき追加しておいた。 ――これなら文句は無いだろう?」 「いつの間に……」 「何。騒ぎが一段楽するまで暇だったのでね」 得意げに言うスカリエッティ。 ちなみに紙一重で避け続けているシンやグロッキー四人には実質的な外傷は無い。 比べて、スカリエッティは一回グラーフアイゼンでお空の星にされているので普通に重傷である。 「じゃあ早速試してみよ~っと。ルーレットスタート!」 スバルがぽーんとボタンを叩く。それにしてもこの天然メカ娘、先程から実にノリノリである。 でろでろでろと非常に安っぽいメロディと共に表示内容がめまぐるしく回転する。 まず表示されたのは『シン・アスカ』。そして次に表示されたのは―― 『フェイト・T・ハラオウン』 case3.『シン・アスカとフェイトT・ハラオウンの場合』 「あの……この体勢、何とかなりませんか」 「ふふ。動いたら危ないよ?」 シンの頭はフェイトの膝の上、そしてフェイトの右手にはみみかき。 俗に言う『ひざまくらみみかき』状態である。 しばし真っ赤な顔で身をよじっていたシンだったが、観念したのか大人しくなる。 それを見計らってフェイトがみみかきを再開した。 「頭動かさないでね?」 「動かしてませんよ――いてて」 「あ、ゴメン。痛かった?」 「……別になんともないです」 恥ずかしさが勝るのか、シンの口調はぶっきらぼうだ。ただ顔は真っ赤に染まっていく。 その様子を満足げに見て、フェイトは微笑む。 「不精なシンが悪いんだよ? こんなにたまるまで放っておくなんて」 「しょうがないでしょ……なんか忘れちゃうんですよ」 「敬語」 それまでの会話の流れを断ち切るかのごとく、唐突にフェイトが言う。 「敬語使わなくていいって言ってるよね――――その、もう恋人、なんだし」 しどろもどろになりながらも、フェイトの口調は不満そうだ。 「何か昔のクセが抜けなくて……それに、フェイトさん年上だし。雰囲気が大人っぽいし……」 自分の言葉で恥ずかしさが増したのか。シンは更に顔を赤くして、身をよじる。 「誉めてくれるのは嬉しいけど……でもやっぱり不満、かな。はい反対側」 さりげなく逃れようとするシンの頭をくるりと回して抱えなおしながらフェイトが呟く。 「フェイト、さん」 ぽつりとシンが呟いた。 シンの頭はフェイトの膝の上にあるが、顔は向こうを向いているので二人の視線がぶつかる事は無い。 「……俺、フェイトさんに釣り合ってますか?」 「関係ないよ。私はずっとシンと居る。同じものを見て、同じ感情を共有して――同じものを背負っていく」 逡巡すらない即答。あくまで優しく、けど真っ直ぐに、迷う必要すら必要ないとフェイトはシンに告げる。 それを聞いたシンは微かに笑って、全身の力を抜いてゆっくりとまぶたを閉じる。 「フェイト」 なに? と嬉しそうに聞き返すフェイトに還ってきた言葉は一言だけ。 とてもぶきらぼうで素っ気無い、けど真摯な一言。 「大好き」 「――――――――――――きゅうぅぅ」 顔から湯気を噴出しつつ、ばったーんとぶっ倒れるフェイト。 「ああっ! 普段便乗ばっかりしてるせいでガチな恋愛展開に耐性が無いフェイトさんが限界を超えちゃった――!」 叫ぶエリオ。 間違っちゃいないが、地味に酷い事を言っている。 あと周囲でうんうんと頷いている残りの連中も漏れなく酷い。 「おお。今回はモニタが無事だな」 別のことでうんうんと頷くスカリエッティ 「……何か今回はシンさんが受けっぽかったですね?」 「あ、これじゃない? さっきまでと名前の表示位置が逆になってるよ?」 凄まじくマイペースなスバルとキャロは冷静に装置を分析していた。 確かに二人の言うとおりで、今回はシンと相手の名前の表示位置が入れ替わっていた。 「ふむ……先に設定したほうの優先順位が高くなるのか。実に興味深い現象だ」 スカリエッティも予期せぬ効果だったようで、目を輝かせる。 しかしこのマッドサイエンティスト。装置に気をかける前に自分の出血を止めるべきである。 「なにぃ!? それマジか!!」 ずざーと猛烈な勢いでヴィータがスカリエッティに詰め寄った。 スカリエッティが肯定すると、ヴィータは装置に向き直る。 「よし!!」 「まあヴィータちゃん。何がよし、なのか説明してもらえる?」 ガチリとヴィータに突きつけられるレイジングハート・バスターモード。 振り返ると、出番が無さ過ぎて我慢の限界が来ている冥王の姿がある。 「どうしちゃったのかな? ヴィータちゃん、さっきは嫌がってたよねぇ?」 「あ、あれは……いきなり過ぎ……じゃ、じゃなくてだなぁ! やられっぱなしが気にくわねーだけだよ! こっちがやり返してるのも見ねーと不公平だろ!!」 「ふーん、そう……でもね――私はどっちも見てないんだからぁ――!!」 警告なしでぶっ放されるディバインバスター。 桜色の砲撃は辛うじて回避したヴィータを掠め、食堂の壁をブチ抜きつつ青い空に吸い込まれていった。 「なのは……本気か? その疲弊した状態で私とやろうってのか!?」 「本気だよ。この程度、ちょうどいいハンデ程度……おいで鉄槌の騎士。遊んであげる……!」 「上等ォ!」 炸裂するカートリッジ。弾ける様に溢れ出す赤い魔力と、チャージされる桜色の魔力。 そして両者睨み合いが続く。 「ルーレットスタート~!」 その最中で、欠片の躊躇い無くボタンを押す天然メカ娘の間抜けな声が響き渡った。 「「「「「スバルゥ――――!!!!!」」」」」 エリオとキャロと未だ気絶中のフェイト、そしてスカリエッティを除く残りの面子が絶叫する。 叫んだ面子の脳内でスバルのあだ名が『KY』に設定された瞬間だった。 case4.『シン・アスカとスバル・ナカジマの場合』 「シン~」 「んー、何だー?」 「別に~? 呼んでみただけ~」 「何だよそれ」 無茶苦茶な言い分にシンが苦笑する。 街中の、人気のない場所にポツリとあるベンチに二人は居た。 シンの手にはコーヒー缶があり、スバルの手には先程まで食べていたアイスの包装紙がある。 スバルはシンの肩にもたれかかりながら、シンの名前を何回か呼ぶ。 それから、先程と似たようなやり取りが何回か繰り返される。 意味のない会話だが、スバルはとても楽しそうで、シンも微かながら笑っている。 「し……んー…………えへへ……へ」 「眠いのか?」 「うん……ちょっと…………」 スバルのまぶたは既に半開きで、意識が眠りの淵にあると見て取れる。 「シンは……あったかいね…………」 とうとう目を閉じて、シンにもたれかかったまま、スバルは静かに寝息を立て始める。 「まったく……ほんと無防備だなコイツ」 シンは苦笑いで溜息をつくと、飲んでいたコーヒーを傍らに置く。 空いた手でスバルの頭をゆっくりと撫でる。 「デート中に寝る奴があるかー?」 シンがスバルの頬をつつくも、スバルはくすぐったそうに身をよじるばかりで起きる気配は無い。 更により深くシンにもたれかかり、シンの腕にしがみつく。 シンは諦めたのか、空いた方の手でスバルの頭をゆっくりと撫でつつ、預けられているスバルの頭に自分の頭を預ける。 少しだけそのまま時間が過ぎて、シンのまぶたも閉じていく。 やさしくスバルの頭を撫でていた手の動きも緩慢になり、シンも意識を手放しかけていた。 意識を手放す寸前に、 「……お前の方が……あったかいよ…………」 「………………これ」 呟くスバルの右腕には、リボルバーナックルが装着されている。 そしてカートリッジロード。 「恥ずかしいいいぃぃィィ――――!!!」 叩き込まれるリボルバーシュート。 ど真ん中に綺麗な穴の開いたモニタは、数メートル程吹っ飛んだ後に派手に爆砕した。 「もー! シンのぶぅわかぁぁぁ――――!!」 「何でこっちに来るんだよオオォォォ――――!?」 ヴィータの攻撃をかわし続けて疲弊しきったシンにスバルが襲い掛かる。 気力を振り絞ってギリギリで回避するシン。 「なあぁぁのぉぉォはあァァ――――!!」 「ヴィイィタちゃぁぁんんn――――!!」 仕切りなおしといわんばかりに激突を開始したなのはとヴィータ。 「おっと、やらせはせんで?」 「そうだよそうだよそうだよ♪ や・ら・せ・な・い・よっ♪」 「くっ! 予想よりも復活が早い……!」 今のうちと装置にこっそり近づいたティアナは復活したはやてとフェイトに妨害され、交戦を開始した。 どうもさっきの幸せが残っているのか、フェイトのやる気が五割り増しである。 「また乱戦になっちゃいましたねー」 「あ。また天井に穴開いた」 再び隅に避難したエリオとキャロ。 スカリエッティはというと、戦場の真っ只中で流れ弾を回避しながら装置の改修を始めていた。 「いつ終るんだろう……これ」 エリオの呟きに、答えてくれる人はいなかった。 -01へ戻る 一覧へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1585.html
い、いやぁ……やめてぇ……ゆるしてぇ…… 故意に光量をおとされた室内に、少女の悲痛な声がひびきわたった。 気がついたとき、少女はこの見覚えのない部屋にいた。 天井のアームからのびる特殊な照明。さまざまな機器がのせられた台座。みまわしても心当たりの あるものは一つもない。 ベッドにはシーツなどという上等なものはなくむき出しだった、少女はそこに、ある意味裸身より も羞恥をかんじさせる、衣服というにはあまりにも頼りない極薄のワンピースを纏わされ、ねかされ ていた。 膝の上、ふとももの中ほどまでしかない丈の簡易な服。 照明にてらされ、よく鍛えられた脚があらわになっている。脚の付け根と胸にあってしかるべき下 着の感覚はない。あまりにも心細かった。 清潔とは言い難いベッドの上で、少女は首をふるい涙をながして傍に立つ奇妙な人影のシルエット に懇願する。特徴は男性のもの。そして乙女に恐怖を与えるには十分なシンボルだった。 いやぁ……だめぇ……だ、めぇ…… 奇妙な髪型の男は――わずかに眼球が血走っているのをのぞけば――無表情。少女が涙をながそう が、悲鳴を上げようか、決して変わらぬのではないかとおもわせる鉄火面で、少女の指先から足先、 さらには整った相貌を凝視する。 目からこぼれた涙は、白磁のようになめらかな頬を伝い首元へ消える。涙でぬれる顔は恐怖でひき つり、歯の根はがちがちとかみあわない。 男は口をひらいた。 「……だァ。わ……み……ァ」 注意しなければ聞き取れないほどの小さな声だった。熱病におかされ、死のふちに遺言をのこさん とする末期の声色。 意味不明の台詞をつぶやきながらは少女に手をのばす。 少女は頭をふるい、ベッドから抜け出そうとした。しかし、手足には三十キロほどの枷が嵌められ、 下腹部のあたりにはベッドの隅から伸びる極太のベルトが回っている。身動きが完全にふさがれてい るとわかっていても、少女は身体をゆすり、男の魔手からすこしでも逃れようと身を反らした。腰ま で届くとおもわれる長い髪がベッドと身体の上を流れ、極薄の衣服の下で形の良い双丘が踊る。 枷にはめられた手が、少女自身の動きで内出血する。白い肌でそこだけが赤かった。 ある種の趣向をもった人間なら狂喜しそうな光景のなかで、男は機械仕掛けのようになめらかに行 動を開始した。少女の左手の指先をなでまわす。 ひっ!? 少女があわてて手を引こうとし、枷にはばまれる。男は細かく震える少女の指先を、手触りをたし かめるような怪しげな手つきでなでまわす。 少女の指は細すぎず、太すぎず、みずみずしかった。名匠といわれた人物が渾身の力をこめて彫刻 を仕上げたとしても――彼女の指や身体をみれば道具を折りかねない。なにかに作られたかのような、 完全な美神の造詣を少女はもっていた。 爪の先をすべり、間接をさすり、手の甲をなでまわす。男の指は冷たい。少女はぞわぞわと這い回 る男の指先にふるえた。 生理的な嫌悪感が胃の中のものを逆上させる。めまいがした。 男はそんな少女にむかって、笑みをむけた。いままで石のように固かった表情にヒビがはいり、口 角がつりあがる。あまりに急激な感情の露出に、少女は我をわすれ、 い、いやぁぁぁぁぁ……! たすけて! たすけてよぉ! スバル! なのはさん! フェイトさん! おとうさん! 恐怖にたえきれず、泣き叫んだ。無意識に親しい人間のなまえを叫ぶ。 少女の懇願すら――男は興奮の材料にしてしまうのか。 男は今度は明瞭な声量で、さきほどと同じ言葉を吐いた。 「これだァ! わたしはドリルに漢をみたァ!」 空気が冷たいほどに凍りついた。時の動きがすべて凍結したと言っても過言ではあるまい。あまりの 意味不明っぷりに、ギンガ・ナカジマは涙をとめてしまった。 えっと、ドリルがどうしたって? がしょ~ん。部屋のドアが開き、骸骨にそのまま皮をはりつけたんじゃないかと思わせる、人相の 悪い男が入ってきた。 「ミ、ミザルさま! となりでレリックの移植をおこなっているスカリエッティ博士が『うるさい。 少しだまってろ。幼女の悲鳴が聞こえないじゃないか』とお怒りに……」 「ふん。あんな変態などほうっておけ。自分のこのみで戦闘機人をすべて女にする男だぞ。それより もこちらの方が大切だ。アルコ」 ミザルと呼ばれた男――いままでギンガを散々もてあそんだ男は、室内に入ってきた男に向かって 凄絶な笑みを浮かべた。妄執にとりつかれた者にしか不可能なトチ狂った笑み。 ギンガはやっとそこで自分の真横にある機材の正体にきがついた。 ドリルだ。ドリルがある。スクラップのようにも見えるが、たしかにドリルだ。 「え?」 ギンガは思わず惚けつつ、ミザルの顔をうかがう。 「いいかアルコ。おまえはまだドリルのすばらしさを理解していないのだ」 「は、はぁ……」 まるで、興味の無いはなしを無理やり聞かされ、有無もなくうなずかされている部下の図を展開し ながら、ミザルはアルコに向かって説教を垂れる。 「そもそもドリルは、動力やとりまわし辛ささえクリアーしていまえば、これほど理想的な刺突を実 現できる武装なのだ。ゲッ○ー2を見てみろ。あれこそ地面を掘削できるほどの動力と、増殖チップ による携行性を理想的に具現化している見本だ。さらにドリルはグレートマイトガイ○やガオ○イガ ーの合体プロセスにも組み込まれ、認知度は言わずもがなだ。そしてドリルにはロマンがある。その ロマンは天○○○ グレン○○○に象徴されている。ギガ○リ○ブレイカー! に漢を見た人間はお おい」 「ギガドリルブレイクじゃあ……」 「わたしにはカ○ナがそう叫んでいるように聞こえた」 「え、でも公式ではギガドリルブレイクが」 「アルコ。貴様はまだましいでドリルとカ○ナの魂を感じてはいないようだな。フェルナンドともど も拾ってやった恩、忘れたか。ヤツはドリルのおかげで神化に成功したぞ」 「はっははぁ! もうしわけございません。わたしはまだまだ未熟者でしたぁ!?」 アルコが顔色をうしないながら床に頭をこすりつけ、渾身の土下座をした。 「うむ。ドリルの魂をマスターした折には『変震のアルコ』を名乗るがよい。そして君は」 ミザルはギンガをねめつけた。 「『激拳のギンガ』を名乗るといい。少々語呂は悪いがな」 ギンガはさきほどとは別の感情で首をふるった。イヤすぎる。 どれくらいイヤかって? 機動六課の隊舎前で衆人環視にさらされながらストリップするよりもイ ヤだった。そんなこっぱずかしい二ツ名などつけられたら生きていけない。みずから舌を噛んで死ぬ。 「まあいい……スカリ博士のマインドコントロール化にはいったときにでも、そう名乗るように頼ん でおこう。とりあえず今は――改造だ!」 ひっ! いやああああああああ――!! ギンガの声が室内をひびきわたった。 「ギ、ギン姉……」 スバルの目の前にいたのは、スバルが知るギンガ・ナカジマではなかった。 ガ○ナ立ちするギンガの肩からは極太のドリルが生え、左腕からは比較的細めのドリルが生え、右 腕からは機械的なアームが伸びている。身体を支える膝部からも太いドリルがせり出していた。背に はスタビライザーのようなドリルが伸び、目元を隠すV字型サングラスの上、少女の額には赤い回転 衝角がとりつけられていた。 あまりにも悪質なパロディ。 というか版権無視の具現化。 人を人と思わないような改造。 ドリル増やせば良いもんじゃないだろう。 頭部につけられた赤いサングラスがどこか哀愁を感じさせる。サングラスは涼やかなはずの目元を 完全に隠していた。 「ギン姉……」 スバルはあまりにも変わってしまった姉の姿に眩暈を起こした。 「スバル――ごめん。わたし汚されちゃった。全部――いじられちゃった――『激拳のギンガ』にされちゃったよぉ……イグニション」 各部のドリルがぎゅぃぃぃぃんと回転をはじめた。 「ギン……姉ぇ!」 「だけどね……ドリルってすばらしいんだよ。なんていったってロマンがあるし、フロイト的な解釈 によるとドリルと道端の道祖神って同じものなんだ。あとユーノ・スクライア司書長も、概念として はおなじなんだよ……」 もう聞いていたくなかった。スバルはリボルバーナックルを振りかぶり、ギンガに向かって走る。 叩いて直すしか方法がない。だが―― 「ドリルブーストナックル!」 「うわっと!」 「ドリルニィー!」 「ちょ、ちょっと!」 「マッハスペシャル!!」 「う、うわぁ!」 手数が違いすぎた。疾風三連撃を彷彿とさせるながれるようなドリルコンビネーション。 ギンガの体中から生えたドリルにはそれぞれ名称があるのか、ギンガは叫びながら攻撃してくる。 ドリルの嵐に足を止めてしまったスバルは、ギンガの間合いにつかまってしまった。アームとドリル をたくみに使い、器用にスバルの動きを封じ込めるとおもいきり身体をのけぞらせ、頭部のドリルを ぎゅいんぎゅいん鳴らした。スバルはそのドリルの危険に目をむいた。 「ギ、ギン姉――! それは死ぬ――死んじゃうよぉ――!」 「大丈夫。わたしたちはじょうぶだかららららららら」 額のドリルの振動がつたわり、ギンガの口調が不明瞭になった。 「さぁ……いっしょにいこう、ミザル様のところへ……」 「い、いやあああああぁぁぁぁ! もうドリルはいやだぁぁぁ!?」 「ドリルゥ……インフェルノォ!」 紅い衝角が、自分の額に迫るのを見て――スバルは気を失った。 ――次は~終点。暗室、拘束室、手術室、ドリル室。 ひぃ……やぁ……そんなとこいじらないでぇ…… ふふ……だめだよ、スバル。ココはちゃんとドリルにしないと…… すこし前までギンガが寝かされていたベッドに、スバルがくくりつけられていた。ギンガはすばる の腹のあたりに乗りながらアルコールに浸された脱脂綿をピンセットでつまみ、スバルの身体を消毒 していく。 スバルが着せられているのはギンガが着せられていたのと同じ、極薄のワンピース。膝上までしか ないソレからスバルの健康的なふとももがまろびでる。 スバルは天敵に魅入られた雌鹿のようにふるふると震えながら、ギンガをひきはがせずにいた。 ドリルをすべてはずされ、身体はすでに普通の少女のもの。ギンガもまたワンピースをまとわされ、 ドリルのはずされた膝をさらしている。顔のつくりが似ている姉妹の、ともすれば官能的な姿に興奮 しない男などいない……はずなのだが。ドリルにしか興味のない男が一人。 「ふふふ……今度はどこにドリルをつけるか。ギンガ、どこがいいと思う?」 ミザルの問いに、ギンガは恍惚とした表情で微笑んだ。以前ミザルが浮かべた笑みと同じ、妄執を 感じさせる笑み。 「この子は発育がいいですから……むねとかどうでしょう。オッパイドリルミサイル」 「ぜ、ぜったいいやぁぁぁ!!!」 すっかり、ドリル中毒になってしまったギンガは妖艶に微笑みながらスバルのどこにドリルをくっ つけようか、考察して――乳房に脱脂綿をおしつけた。じわり、とスバルの天頂あたりにシミがつき、 その形をあらわにする。ギンガは微笑みながら言った。 「やっぱり、むねですね」 「ひぃぃぃぃぃ!?」 ギンガはミザルにそう告げ、ごくりと生唾をのむと――本格的な消毒をほどこすために、スバルの 薄布を剥ぎ取った。 その後、胸にドリルミサイルなるものを仕込んだ戦闘機人が管理局の記録にのこされたとか、のこ されていないとか。 ――FIN あとがき ミザル「激震のミザルだ。今回のドリルのリストを紹介しよう。まずはゲッター2のドリル。原作で は左腕だが、ギンガにあわせて左右逆につけている。肩のドリルは超銀河グレンラガン。空中でひと つのドリルになるが描写はされなかったようだな。さらに美しい、まるで絹糸のような髪とともに背 部に伸びるドリルはスレートゲルミルのものだ。額の衝角もスレートゲルミルからいただいた。ドリ ってるだろう? ドリ肌ものだろう? 膝ドリルは――言うまでもないな。ドリルニーだ。ちなみに スパイラルドリルとストレイトドリルはスバルに実装の予定だ。 ああ、そうだ。タイトルバックをわすれていた。この話のタイトルは 【天元突破しそうな修羅の人がスカと手を組んだようです】 だ! 元ネタをくれた住人GJ! 感謝の印として『お守り代わりのグレン○ガンドリル』を親展し よう! ちなみにゲッター線で三日ほど漬け込んだものだ!」 ギンガ「あ……そんな……わたしだってほしいのに……」 スバル「だ、だめ! それ絶対死亡フラグだからぁ!!?」 ミザル「では、またの機会に参上しよう。では次回も――わたしはドリルに漢ををみたァ!」 ギンガ「わたしはドリルに漢をみたァ!」 スバル・アルコ「「なんかもう、いやだ……もうドリルはイヤだぁ!」」 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1478.html
仮面ライダーリリカル電王sts第五話 「泣きっ面にクマ」 「ハァ~ッ。」 キャロはため息をついていた。理由は簡単なものでエリオである。ウラタロスが憑いてから、エリオの周りには女性がたくさん集まるようになったからだ。 「何か、エリオ君が遠い存在になっちゃったなぁ。」 キャロはエリオの事を思い浮かべていた。 「キャロ、今日の君は一段と可愛い。まるで輝きに満ちているみたいだ。」 「ヒャッ!な、何思い出してるの、あんな恥ずかしい事。」 しかしその顔は心なしか赤くなっていた事に気づく者は誰もいなかった。 物思いにふけるキャロは自分に迫る金色の光に気付かなかった。 そして、その光はキャロに近づいていき、 「ヒャッ!」 激突した。 「び、ビックリした。な、何なの?」 「イタタ~、なんや何が起こったんや。」 「あ、あなたは誰! 何処にいるの。」 「うお、お、女の子!?俺は良太郎に憑いたはずなんやけど。しゃ~ない。俺はキンタロスていう名前や。お嬢ちゃんはなんていうんや。」 「私の名前は、キャロ・ル・ルシエです。あの何でこんなことになったんですか?。」 「俺も知らん。俺は只、良太郎に憑こうとしただけや。」 「良太郎さん?もしかして良太郎さんの仲間のイマジンの方ですか?」 「何や良太郎を知っとるんか。じゃあ何処に居るんか教えてくれや。」 「待ってください。今、案内しますね。」 「おおきに!優しいお嬢ちゃんやな。」 「そんなことないですってホントに。」 キャロとキンタロスがそんなことを話ながら歩いていると、目の前の階段から人が落ちて来たのだ。 「あ、危ない。」 キャロがそういうとキンタロスがキャロの体に憑依し、落ちてきた人をキャッチした。 「大丈夫か、ハナ。」 落ちてきた人、ハナにKキャロは言った。すると、ハナが答えた。 「あ、ありがとうキャロちゃん。」 「キャロやない俺や。」 「え、もしかしてキンタロス?」 「そうや。」 「えぇ!」 ハナは驚いた。まさかキンタロスまで来ていたとは思わないからだ。その後、一通り説明した後、良太郎が何処にいるか聞いた。 「良太郎なら、スバル達と一緒にいるわ。」 「おおきに!」 そう言って向かおうとした時にアラートが鳴り響いた。イマジンが現れたのである。 アラートを聞きその場所に行くと、全て片付いた後だったらしい。片付けをしていた、スバルが駆けよってくる。 「遅いよキャロ。何してたの。」 「良太郎はどこに居るんや。」 「えっと確か向こうに居ると思うよ。それにしても何で、八神隊長喋り方が似てるの?モノマネ?」 「違う、そいつはキャロって奴じゃねぇ。イマジンだ。」 「キンタロス言うんや。」 「じゃあキャロも同じなの?」 スバルの質問に答えるモモタロス達。だが、危険が迫っていた。 「オイッスバル!近くにイマジンが居るぜ!しかもニ体居やがる!」 スバル達がモモタロスが言った場所に着くとオウルイマジンとライノイマジンが待っていた。 「人間ごときにニ体とは警戒しすぎだ。」 「まぁいいどうせ消すからな。」 「行くよモモ、マッハキャリバー。セットアップ!」 「ケリュケイオンセットアップ!」 スバルはオウルイマジンへと攻撃を仕掛けた。 「フッいくぞ。」 オウルイマジンはスバルに、ライノイマジンはキャロに襲いかかる。 「蒼穹を駆ける白き閃光我が翼となりて…。」 「させん。」 「キャアァ!」 フリードを解放しようとした瞬間ライノイマジンの攻撃により、吹き飛ばされたキャロ。 「事前のデータ通りの行動だな。お前自身に戦う力の無いことはな。」 「クッ、ウィングシュート。」 キャロは必死に攻撃するが一切効かなかなった。 「泣き喚きながら死ぬをだな。」 ライノイマジンはそういい拳を振り下ろしたその時、キャロがその拳を素手で受け止めたのだ。 「泣けるで!キャロ後は任しとき。」 「うん、ヌオッお、オワアァァ。」 ライノイマジンを投げ飛ばすKキャロ。懐紙吹きが舞ったかと思うと高らかに叫んだ。 「俺の強さにお前が泣いた。涙はこれで拭いときや。」 「ふざけるなぁ!」 そう言ってライノイマジンが突進してきた。 「フンッ!」 Kキャロはそれを受け止めると、 「フンッフンッフンッオリュアァァ。」 上手投げで地面に叩きつけた。 Kキャロはライノイマジンを投げ飛ばした後、魔力を集中させた。すると、空気中の魔力が集まりキンタロスの武器、《キンタアックス》が現れ、それを掴み、起き上がったライノイマジンを斬りつけた。 ライノイマジンは攻撃するがBJも強化されたらしく全く効かず逆に全て受けられた後の隙を攻撃された。 「決めるで、キャロ!」 「うんっ!自己ブースト全開!」 そう言った後、魔力をキンタアックスに注ぎ、上に放り投げ、相撲の立ち会いの姿勢で気合いを込め、自分も飛んだのである。 そして、キンタアックスを空中で掴み金色の懐紙吹雪を散らしながら落下。自由落下の勢いでライノイマジンを斬り裂くとこう言った。 「ダイナミックチョップ。」 「後で言うんだ…。」 キャロはかつて良太郎が言った事と同じ事を言った。 その頃、スバルは中々一撃を決められずにいた。なんせ、相手は自由に飛べるし、自分の技は溜めが大きいのだこのままでは埒が開かないそう思ったスバルは、ある賭けにでた。何とスバルは、敵に向かってジャンプしたのだ。 「バカだな。」 そう思い、スバルを避ける。すると、スバルは笑った。 「お前何か勘違いしてないか。こうすればいいんだよ。」 「何を言って、うん、羽が動かん何故だ。」 羽が動かない理由は簡単である。羽をスバルが掴んでいるからだ。 そして、Mスバルは目の前の空間から赤い剣《モモスォード》を引き抜き構えると連続で斬りつけ、遂には片方の羽を切り落とした。 「グッ、グアァァ!」 「さて、決めるぜ。」 そう言うとモモスォードに膨大な魔力を注ぎこむ。そして炎を纏わせ構えると一気に距離をつめた。 「俺の必殺技ァ!」 と叫び一撃で切り裂いたのだった。 ここはデンライナー食堂車。そこで一人の女性がくつろいでいた。目深に被ったキャップと長い銀髪が印象的な女性である。その女性に近づく人影があった。それは、リュウタロスである。 「ネェネェ、最近よく見るけど何してんの。ネェってば。」 「見守っている。」 「見守る?誰を?分かった大切な人でしょ。」 「当たりだ。私は、もう一緒にいられない。だから、見守ってるんだ。」 「フーン。ネェネェ、一つ聞いていい?名前なんて言うの?」 「そうだな。アイン。アインと呼んでくれ。」 「フーン、アインか。キレイな名前だね。僕はリュウタロスだよ。ヨロシク。あ、そろそろ行こっかな。じゃあねアイン!」 「ああ、じゃあなリュウタロス。」 「バイバーイ。」 この出会いが後に新たな力となること誰がしるだろう。銀髪の女性アイン。悲しき別れを知る女性。そして、イマジンの目的は、何故良太郎を襲うのか、まだ、誰も解らない。 次回予告 キンタ「今日は大活躍やったな。」 キャロ「もはや、超人。ハァ~ッ。」 キンタ「ま、気にするこたぁないで。」 キャロ「う、うん。」 キンタ「次回仮面ライダーリリカル電王sts第六話 「必然の出会い!」や。」 キャロ「お楽しみに!」 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/541.html
参加者以外のキャラ追跡表 【バクラ@キャロが千年リングを手に入れたようです】22 No. タイトル 作者 登場人物 時間 033 コピーベントの罠! ナンバーⅤ危うし(前編)コピーベントの罠! ナンバーⅤ危うし(後編) ◆9L.gxDzakI 万丈目準、チンク、天上院明日香 1日目深夜 062 闇とリングとデッキの決闘者 ◆7pf62HiyTE 万丈目準 1日目黎明 085 サンダー遭難中... そして、バクラの考察 ◆Qz0BXaGMDg 万丈目準 1日目朝 091 変わる運命(前編)変わる運命(後編) ◆HlLdWe.oBM L、ザフィーラ、アレックス、柊かがみ、万丈目準 1日目午前 098 渇いた叫び(前編)渇いた叫び(後編) ◆7pf62HiyTE 柊かがみ、万丈目準 1日目午前 101 メビウスの輪から抜け出せなくて(前編)メビウスの輪から抜け出せなくて(後編) ◆gFOqjEuBs6 柊かがみ、ヒビノ・ミライ 1日目午前 107 烈火(Side K)烈火(Side V) ◆7pf62HiyTE 柊かがみ、ヴィータ 1日目昼 118 かがみとバクラが堂々とホテルで休憩するそうです ◆gFOqjEuBs6 柊かがみ 1日目昼 128 いきなりは変われない(前編)いきなりは変われない(後編) ◆HlLdWe.oBM ルルーシュ・ランペルージ、スバル・ナカジマ、チンク、泉こなた、早乙女レイ、柊かがみ 1日目日中 130 想いだけでも/力だけでも ◆9L.gxDzakI スバル・ナカジマ、柊かがみ 1日目日中 134 Barrier Jacket & Guns ◆HlLdWe.oBM 柊かがみ 1日目日中 135 [5RIDERS]希望 ◆7pf62HiyTE 浅倉威、柊かがみ、相川始、スバル・ナカジマ 1日目午後 147 ライダー大戦2010(前編)ライダー大戦2010(中編)ライダー大戦2010(後編) ◆gFOqjEuBs6 相川始、浅倉威、柊かがみ 1日目午後 153 13人の超新星(1)13人の超新星(2)13人の超新星(3)13人の超新星(4)13人の超新星(5)13人の超新星(6)13人の超新星(7) ◆WslPJpzlnU 柊かがみ、新庄・運切、エネル、キース・レッド、アレックス、相川始、金居、ヴィータ、キング、ヴィヴィオ、高町なのは(StS)、天道総司、アーカード、柊つかさ、万丈目準、浅倉威、プレシア・テスタロッサ、リニス、『フェイト』 1日目夕方 157 D.C. ~ダ・カーポ~ SURVIVED.C. ~ダ・カーポ~ 戦いは終わるD.C. ~ダ・カーポ~ 予兆 ◆HlLdWe.oBM 浅倉威、柊かがみ、相川始、キング、金居、ヴィータ、キース・レッド、アレックス、L、高町なのは(StS)、天道総司、ヴィヴィオ、エネル、新庄・運切、アーカード、プレシア・テスタロッサ、リニス、『フェイト』 1日目夕方 162 波紋 - a divine messenger of the two. ◆WwbWwZAI1c ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ 1日目夕方 169 突っ走る女 ◆HlLdWe.oBM 相川始、柊かがみ、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、泉こなた 1日目夜 170 きみのたたかいのうた(前編)きみのたたかいのうた(後編) ◆Vj6e1anjAc ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、相川始、柊かがみ、ヴィヴィオ 1日目夜中 174 H激戦区/人の想いとはH激戦区/ハートのライダー誕生、Hカイザー/NEXT BATTLE誕生、Hカイザー/神と聖王 ◆gFOqjEuBs6 ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、相川始、柊かがみ、ヴィヴィオ、八神はやて(StS)、金居、エネル 1日目夜中 175 Yな戦慄/烈火剣精は見た!Yな戦慄/八神家の娘 ◆7pf62HiyTE ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、八神はやて(StS) 1日目真夜中 184 罪罪(状態票) ◆LuuKRM2PEg 天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、ユーノ・スクライア、高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、柊かがみ 2日目深夜 186 Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編) ◆HlLdWe.oBM 高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、ユーノ・スクライア、天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、アンジール・ヒューレー、キング、金居 2日目黎明 【アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS】14 No. タイトル 作者 登場人物 時間 105 未知あるいは既知との遭遇 ◆HlLdWe.oBM 八神はやて(StS)、シャマル、クアットロ、ヴィータ、セフィロス、エネル 1日目昼 107 烈火(Side K)烈火(Side V) ◆7pf62HiyTE 柊かがみ、ヴィータ 1日目昼 141 機動六課部隊長斬り捨て事件~バトルロワイアル放浪ツアー、街角に待ち受ける幻惑の罠、鉄槌の騎士と烈火の剣精は聞いていた~ ◆HlLdWe.oBM ヴィータ 1日目日中 146 バトルはやてはやての決意 ◆gFOqjEuBs6 八神はやて(StS)、ヴィータ、金居、アーカード、セフィロス 1日目午後 148 光なき場所で ――月蝕・終章一節最後の鐘が鳴り止むまで ――月蝕・終章二節君の名を叫んでいた ――月蝕・終章終節楽斗 ――そして終わりなき斗いの歌 ◆Vj6e1anjAc 八神はやて(StS)、ヴィータ、金居、アーカード、セフィロス、リニス 1日目夕方 153 13人の超新星(1)13人の超新星(2)13人の超新星(3)13人の超新星(4)13人の超新星(5)13人の超新星(6)13人の超新星(7) ◆WslPJpzlnU 柊かがみ、新庄・運切、エネル、キース・レッド、アレックス、相川始、金居、ヴィータ、キング、ヴィヴィオ、高町なのは(StS)、天道総司、アーカード、柊つかさ、万丈目準、浅倉威、プレシア・テスタロッサ、リニス、『フェイト』 1日目夕方 157 D.C. ~ダ・カーポ~ SURVIVED.C. ~ダ・カーポ~ 戦いは終わるD.C. ~ダ・カーポ~ 予兆 ◆HlLdWe.oBM 浅倉威、柊かがみ、相川始、キング、金居、ヴィータ、キース・レッド、アレックス、L、高町なのは(StS)、天道総司、ヴィヴィオ、エネル、新庄・運切、アーカード、プレシア・テスタロッサ、リニス、『フェイト』 1日目夕方 165 Round ZERO ~KING SILENT ◆HlLdWe.oBM ヴィータ、アーカード、八神はやて(StS)、金居、アレックス、プレシア・テスタロッサ、リニス 1日目夜 166 燃える紅BRAVE PHOENIXわがまま ◆Vj6e1anjAc ヴィータ、アーカード、八神はやて(StS)、金居 1日目夜 171 Round ZERO ~GOD FURIOUS ◆gFOqjEuBs6 八神はやて(StS)、金居、エネル 1日目夜中 174 H激戦区/人の想いとはH激戦区/ハートのライダー誕生、Hカイザー/NEXT BATTLE誕生、Hカイザー/神と聖王 ◆gFOqjEuBs6 ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、相川始、柊かがみ、ヴィヴィオ、八神はやて(StS)、金居、エネル 1日目夜中 175 Yな戦慄/烈火剣精は見た!Yな戦慄/八神家の娘 ◆7pf62HiyTE ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、八神はやて(StS) 1日目真夜中 184 罪罪(状態票) ◆LuuKRM2PEg 天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、ユーノ・スクライア、高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、柊かがみ 2日目深夜 186 Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編) ◆HlLdWe.oBM 高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、ユーノ・スクライア、天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、アンジール・ヒューレー、キング、金居 2日目黎明 【リインフォースⅡ@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】14 No. タイトル 作者 登場人物 時間 093 王の財宝 ~天地鳴動の力~王の財宝 ~カテゴリーK~王の財宝 ~祝福の風~ ◆7pf62HiyTE ルルーシュ・ランペルージ、スバル・ナカジマ、泉こなた、早乙女レイ 1日目朝 109 守りたいもの守れないひと ◆9L.gxDzakI ルルーシュ・ランペルージ、スバル・ナカジマ、泉こなた、早乙女レイ、シャーリー・フェネット、ヴィヴィオ 1日目昼 125 らっきーえむぶれむ星戦の系譜99% ◆7pf62HiyTE 泉こなた、早乙女レイ 1日目日中 128 いきなりは変われない(前編)いきなりは変われない(後編) ◆HlLdWe.oBM ルルーシュ・ランペルージ、スバル・ナカジマ、チンク、泉こなた、早乙女レイ、柊かがみ 1日目日中 129 Nightmare of Shirley(前編)Nightmare of Shirley(後編) ◆7pf62HiyTE シャーリー・フェネット、早乙女レイ、泉こなた、ヴィヴィオ、ルルーシュ・ランペルージ 1日目日中 140 崩落 の ステージ(前編)崩落 の ステージ(後編) ◆HlLdWe.oBM シャーリー・フェネット、早乙女レイ、ヴィヴィオ、ルルーシュ・ランペルージ、スバル・ナカジマ、泉こなた、ルーテシア・アルピーノ 1日目午後 144 Blue Swear―――蒼い誓いWärter―――灯台守 ◆7pf62HiyTE スバル・ナカジマ、泉こなた 1日目夕方 154 ひとつ分の陽だまりに ふたつはちょっと入れない一人分の陽だまりに 僕らは居る ◆vXe1ViVgVI アンジール・ヒューレー、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、泉こなた 1日目夕方 169 突っ走る女 ◆HlLdWe.oBM 相川始、柊かがみ、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、泉こなた 1日目夜 170 きみのたたかいのうた(前編)きみのたたかいのうた(後編) ◆Vj6e1anjAc ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、相川始、柊かがみ、ヴィヴィオ 1日目夜中 172 Iの奇妙な冒険/祝福の風Iの奇妙な冒険/すたーだすとくるせいだーす ◆7pf62HiyTE 泉こなた 1日目夜中 179 こなたとリインと男の娘 ◆LuuKRM2PEg ユーノ・スクライア、泉こなた 1日目真夜中 184 罪罪(状態票) ◆LuuKRM2PEg 天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、ユーノ・スクライア、高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、柊かがみ 2日目深夜 186 Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編) ◆HlLdWe.oBM 高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、ユーノ・スクライア、天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、アンジール・ヒューレー、キング、金居 2日目黎明 以下、リリカルなのはクロス作品ロワイアルにおけるネタバレを含む + 開示する 【リインフォース@魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE-THE BATTLE OF ACES-】4 No. タイトル 作者 登場人物 時間 163 第三回放送 ◆Vj6e1anjAc プレシア・テスタロッサ、リニス、オットー、リインフォース、アルフ 第三回放送 外伝 暗躍のR/全て遠き理想郷 ◆Vj6e1anjAc リインフォース、アルフ、リニス、ウーノ 本編話166話わがまま以降 181 第四回放送/あるいは終焉の幕開け(前編)第四回放送/あるいは終焉の幕開け(後編) ◆Vj6e1anjAc プレシア・テスタロッサ、リニス、リインフォース、アルフ、オットー、ドゥーエ 第四回放送前後 外伝 せやけど、それはただの夢や ◆HlLdWe.oBM リインフォース、アルフ、オットー、ドゥーエ 本編話186話Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編)以降 【アルフ@魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE-THE BATTLE OF ACES-】4 No. タイトル 作者 登場人物 時間 163 第三回放送 ◆Vj6e1anjAc プレシア・テスタロッサ、リニス、オットー、リインフォース、アルフ 第三回放送 外伝 暗躍のR/全て遠き理想郷 ◆Vj6e1anjAc リインフォース、アルフ、リニス、ウーノ 本編話166話わがまま以降 181 第四回放送/あるいは終焉の幕開け(前編)第四回放送/あるいは終焉の幕開け(後編) ◆Vj6e1anjAc プレシア・テスタロッサ、リニス、リインフォース、アルフ、オットー、ドゥーエ 第四回放送前後 外伝 せやけど、それはただの夢や ◆HlLdWe.oBM リインフォース、アルフ、オットー、ドゥーエ 本編話186話Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編)以降
https://w.atwiki.jp/teletama_3ch/pages/20.html
2021/08/07 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/新川 めぐみ「さくら貝海岸」 これイイかも/川野 夏美「勿忘草」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング 2021/08/14 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/島津 悦子「夢一筋」 ゲスト/川神 あい「三日月オペラ」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング 2021/08/21 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/夏木 綾子「天草ひとり」 これイイかも/川野 夏美「勿忘草」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング 2021/09/4 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/水田かおり「ほろり雨」 ゲスト/千葉げん太「男の覚悟」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング 2021/09/11 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/半田 浩二「ひとり手酌酒」 これイイかも/川野 夏美「勿忘草」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング 2021/09/18 5 15-30(本編は28まで) 司会/岩本 公水・北野 都 オープニング曲/岩本 公水「なさけ舟唄」 今週の歌/寺本 圭佑「望郷本線」 ゲスト/松前 ひろ子「春隣り」 エンディング曲/北野 都「気仙沼哀歌」 協力/テレビ埼玉クリエイティブ ネット局/とちぎテレビ・群馬テレビ・岐阜放送・テレ玉 制作・技術/寿屋エンタープライズ 製作・著作/スバルプランニング
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/475.html
悲しい叫び声、明かされる真実です!! ◆7pf62HiyTE PART.4 推測 「ちっ……胸くそが悪すぎるじゃねぇか……」 「花咲君、彼の話……ソレワターセ……」 「恐らく間違いありません……」 マッハキャリバーからもたらされた話は3人に大きなショックを与えた。 ある参加者と接触した時にラビリンスの幹部ノーザによってソレワターセを植え付けられスバル共々ノーザの傀儡人形となり多くの参加者を惨殺しその肉体を取り込んだのだ。 「なる程、未確認生命体を取り込んだからクウガの事も知っていたという事か」 「Yes...Goma, that is his name ...(はい……ゴオマ、それが彼の名前です)」 ソレワターセを介した事でマッハキャリバーも取り込んだ参加者の情報は得ていたという事だ。 「ん……そういや、名簿にそんな名前があった様な……」 「ズ・ゴオマ・グ……特徴的な名前でしたから私も覚えています。だとしたら……」 「同じ様な名前が後2つあったぜ……という事は……」 「未確認生命体は後2人いる……」 そもそもグロンギの名前を一条達は基本的に把握しておらず未確認生命体○号あるいはB○号という形でしか識別できていない。 「(彼の語った外見的特徴からゴオマはB2号の事だ……だとすれば残りの1人はB11号……では残る1人は……既に倒した未確認ならば良い……だがもし、今だ存在が確認されていない文字通りの未確認生命体で……B11号よりも遙かに凶悪な相手ならば……)」 「一条さん?」 「(いや、それ以上の脅威が迫っている現状ではさしたる問題では無い……)気にしないでくれ」 それを余所に良牙は頭を抱えていた。 「う゛ーん……ん、でもそれっておかしくねぇか?」 「何がです?」 「いや、ノーザってて女とアクマロって野郎がグルになったという事はわかったが……けどよ、そのソレワターセの主はノーザの方なんだろ? 確かソイツは……」 「ああ、最初の放送の時点で死亡が伝えられている。その話通りの出来事があったならばその戦いの後で彼女は殺された事になる。一体誰が……」 『……The person who was my partner .(……私の相棒『だった』人です)』 「(え? 過去形……?)」 キュアブロッサムの疑問を余所にマッハキャリバーは話を続ける。 「……ギャグ漫画か?」 「笑えないですよ」 要点を纏めるとこういう事だ、筋殻アクマロによってスバルとノーザに女傑族の惚れ薬を飲まされ、アクマロを守る為という理由で互いを潰し合わせ、その結果スバルにノーザを殺させる事に成功した。 その後、改めてソレワターセを植え付けられ、今度はアクマロの傀儡人形と化し、その時に自身は排出されたと語った。 「大体そんな惚れ薬なんてあるのか……」 「あるぜ。確か一瞬玉と一日玉、それから一生玉があった筈だ」 「一生玉ってまさか……」 「ああ、見た相手に惚れてずっとそのまま惚れ続ける奴だ……」 「一瞬と一日……一生……極端すぎますよ」 「そういう問題ではないと思うが……だがそうなると厄介な状態という事になるな……もし彼女が口にしたのが一瞬玉以外ならばソレワターセを浄化しても彼女は解放されない事になる」 「そうですね、良牙さん。それを直す方法は……」 「悪いが時間が過ぎる以外の方法は俺にもわからん……それこそ一生玉飲んだらどうにも……(そういや一生玉飲んだのはあのタコだった様な気がするが……あかねさんの言う通りあっちが一日玉だったのか?)」 その事を知る良牙が解説する事でいまいち信じがたいマッハキャリバーの話が事実である事を証明した。 「それから後の行動は知り得ないか……」 「だがそれならそれでおかしくねぇか? その話が確かならスバルってやつは……」 「ああ、五代が死んだあの戦いにいた緑色のドーパントという事になる。だがその時の状況を見る限り彼女は溝呂木を助けようとしていた。何故何時の間に主人が溝呂木にすり替わっている?」 「それに、その後の戦いでは今度は溝呂木の持っていたメモリを使って溝呂木のフリして襲っていた……それどころかアクマロの野郎が来たら、今度はアクマロに矛先を向けやがった…… いや、それ以前に五代が死んだ時の戦いでもアクマロの下僕って名乗っていた覚えが……どう考えてもおかしいじゃねぇか?」 疑問が渦巻く中、 「……いえ、恐らく……そう思い込まされていたんじゃないですか?」 つぼみはそのカラクリに気が付いた。 「少し話は前後しますが私がさやかに会った時、彼女は友達……マミさんとまどかと行動を共にしていると言っていました」 「ん、2人とも最初の放送で名前が呼ばれていなかったか?」 「はい……ですが私は確かにまどかの姿は見ました。今にして思えば彼女はソレワターセの力を使ってスバルさんが変身した姿だったと思います」 「じゃあ、マミの方はどう説明するんだ?」 「良牙さん……その時に話した際にマミさんに関しては溝呂木さんが自身をそう見える様に仕向けたという事で結論付けた筈ですよ」 「あ゛」 「大事な事忘れないでくれ……そうか、だとすれば……」 「はい、恐らくスバルさんも同じ事を……溝呂木さんが自身をアクマロさんだと思い込ませたのだと思います」 つまり、洗脳先が変更となったのではなく、変更先だと誤認させて主人として認識させたという事だ。。 「そして本物と遭遇した時はそれは偽物だから倒せと命じておいた……だからこそアクマロが現れた時は……」 「なんだそりゃ……聞けば聞くほど胸くそ悪い……無茶苦茶じゃねぇか、なんで彼女がそこまでヒドイ目に遭わなきゃならねぇんだ!?」 一方的に襲撃されたとはいえ、スバルの境遇を聞けば聞くほど良牙の中に強い憤りが渦巻いていた。 それも当然だろう、別の目的を持った複数の悪意、彼等の勝手でその都度彼女の意志はねじ曲げられているのだ。当然、彼女には何の利も無い。 クウガの仮面の奥で一条は静かに目を伏せている。 一条もまたその話に強い憤りを感じている。だが一方でそれが1つの現実だという事も理解している。 そう、現実ではそういう悪意に翻弄されて凶悪事件が起こる事など珍しい事では無いのだ。それは未確認生命体が存在しようがしまいが関係無い。 ある意味ではそれは人が人として生きていく以上、仕方が無い事かもしれない。 それでもだ、そんな救い様の無い世界でも、悪意だけしか無いなんて事は絶対に無い。唯々争いの無い世界を、そして笑顔を願う者だっているのだ、『彼』がそう信じていた様に―― 「これは私の想像ですが……スバルさんは本当にソレワターセに操られていたんでしょうか?」 その台詞に一同の頭に『?』が浮かんだ。 「何が言いたい?」 「いや、実際襲ってきただろうが……」 「あ、そういう意味ではなくて……正確にいうと……私が出会ったときにはそこまで強く支配されていなかった……そう思えるんです」 「あの時か……」 「私がさやかと行動を共にした時、まどかに変身して暫く行動を共にしていました。ただ……スバルさんの視点で考えた場合、私の正体に気付いている筈なんです」 「確か、ノーザを取り込んでいたという話だったからな……」 「だとしたら、真っ先に私を倒すべきだと思います」 「なる程……ソレワターセに対し、プリキュアの力は天敵……真っ先に警戒すべき相手だからか。ノーザを取り込んでいるならば尚更……」 「その時溝呂木をアクマロだと思い込んでいたのなら溝呂木に聞くまでも無いわけだしな……アクマロはプリキュアの力を知っているからな」 「ですが何故かそうはしないで、何時の間にいなくなって……」 「五代の所にいる溝呂木の所に向かった……」 「本当にソレワターセに支配されているならもう少し上手く動いたと思います。それと……彼女と最後に遭遇した時は……」 「頑ななまでに溝呂木の野郎になりきろうとしていた……けどそれはアクマロの野郎に惚れてたからじゃねえのか?」 「だからです。ソレワターセに憑依されているだけならばあそこまで感情的になるとは思えません。そもそもソレワターセに憑依されているならばそうそう簡単に溝呂木さんに操られるとも思えません」 これはさやかが溝呂木眞也に洗脳されていたとしても、その根底までは歪められていなかったとつぼみが判断した事による推測だ。 溝呂木の洗脳は人の心の弱い部分を付くというある意味比較的単純な方法だ。 ならば、ソレワターセが強く支配しているならばそれも早々上手くはいかないだろう。 「あの最期の瞬間……『ティア』……恐らく彼女の仲間であるティアナ・ランスターの危機に対し遂に呪縛を打ち破り……」 「だから、惚れ薬の効果についてはわかりませんが、ソレワターセの洗脳に関しては大分弱まっていたと思います。」 「けどよ、そもそもどうやってソレワターセの洗脳を打ち破ったんだ?」 「簡単です、スバルさんの心がずっとソレワターセと戦い続けていたんです」 ほんのちょっとした事、僅かな隙だけで人の心は簡単に闇に染まる。それをつぼみはプリキュアとして戦っている間に幾度となく見てきた事だ。 だが、つぼみに言わせれば所詮それはほんの少し心の花を萎れさせただけに過ぎない。 人の心はそこまで弱いものじゃ無い、例え弱くても幾らでもほんの少しの切欠で無限に強くなれるのだ。 加えていえばマッハキャリバーから聞いたスバルの性格は非常に正義感の強い、他者のために平然と自身を犠牲に出来るタイプのものだ。 そんな彼女がそう容易くソレワターセに支配され、悪意のままに操られるとは到底思えなかった。 「だからきっと……(あれ? でもそれだと……)」 自身の仮説を説明しつつもキュアブロッサム自身、その仮説の穴に気が付いた。そして一条もまた、 「(そう……想像による部分も多く、都合の良い解釈も多いがその可能性はある……いや、きっとアイツもそう信じているだろうし、何より私もそれを信じたい…… だが……その仮説には致命的な穴がある……それならホテルでの戦いでももう少し抵抗出来ていた筈だ……にもかかわらずそこでの結末は最悪なもの……)」 スバル自身の心の強さが抵抗できていたならばホテルでの戦いでも十分抵抗できた筈なのだ。 あの場には彼女の尊敬するなのはもいた、浄化とまではいかなくても十分対応出来ただろう。 「(ノーザがいたからできなかった……いや、主人の有無ではない)」 そう、自分達が遭遇した時はアクマロだと思い込んでいる溝呂木が近くに潜んでいた。故にこれは違う、 「(ソレワターセ自体の弱体化……いや、むしろ強化されている筈だ)」 自分達が遭遇した時は新たにソレワターセが植え付けられていた、2体分となった故にむしろ強化されている筈なのだ。 「(だとすれば……ソレワターセの呪縛を強化する『何か』があったのか……恐らくそれはアクマロもノーザも溝呂木も……誰も気付いていない『何か』……)」 そんな一条を余所に、 「言われてみればそんな気もするが……けどよ惚れ薬の効果はそんなもんじゃ……」 「あの、それなんですが……スバルさんは自分からそれを飲んだんじゃないんでしょうか?」 「は? 何言ってやがる。あの時点じゃノーザの方が主人だろ、なんでアクマロから得体の知れないものを飲むんだ?」 「それは……ノーザを打ち破る方法がそれしかなかったからです」 「アクマロがノーザを出し抜こうとナカジマに惚れ薬を飲ませようとした、それに気が付いた彼女はその策に乗って……」 「確かにあの惚れ薬を飲めば出来るだろうが……だがそんな事をすりゃ……」 そう、惚れ薬の強力な効果はその騒動に巻き込まれた良牙自身も理解している。 だが、強すぎるからこそそのリスクもわかるのだ。 「スバルさんの姿を見て気が付きませんでしたか……あれだけ傷ついた姿……多分……ソレワターセが無ければとっくに……」 今にして思えば、彼女の姿は余りにも痛々し過ぎた。外見を幾ら誤魔化しても流石にわかる、あまりにも傷つきすぎていた―― アクマロとウェザー・ドーパントの雷撃によるダメージでは考えられない程の―― 「!! まさか……」 流石に良牙もそれに気付いた。 「自分の身を犠牲にしてでも支配から抜け出そうとしていたっていうのかよ……何でそんなマネを……」 「簡単だ……自分の命よりもみんなの笑顔が大事だったからだ……自分が笑顔を奪うだけの怪物になるぐらいならば……」 「そんな……じゃあ、俺達を襲ったのは全部……倒される為……」 「勿論、溝呂木さんの命令に従ったというのもあると思います。でもきっと……心の何処かで倒してくれる事を望んでいた……私にはそうとしは思えません……」 「フザケんじゃねぇ……そんな方法でしか助けられねぇなんて……余りにも哀しすぎるじゃねぇか……なぁ、一条、つぼみ、教えてくれ! なんでそんな事になっちまったんだ!? アイツが何かしたっていうのかよ!?」 結局の所、スバルのやろうとした事は戦いの果てに死を迎える事だ。 しかしそれは互いに死力を尽くし殺し合い散っていった村雨と大道のそれとは違う。 2人は戦いの中で『死』を近くに感じるからこそ初めて『生』を実感出来ていた。つまり彼等もまた生きるために戦っていた。彼等にはそれ以外に術がないからこそそういう手段しか取れなかっただけの話だ。 だが、スバルのやろうとしたことは全く違う。生きる為ではなく、完全に死ぬ為だ。 そもそも彼女には他に生きてやりたい事があった筈だ、こんな理不尽な事でそれが奪われて死ぬ必要なんてない。何故、死ななければならなかったのか? 良牙は叫ぶ―― だがその問いに答えられる者は誰もいない―― 幾ら仮面ライダーやプリキュアでも神では無い、どれだけ強く望んでも限界はある―― いや、それはそもそも――どれだけ力があっても、逆に力が無くても関係無い事なのかもしれない―― とはいえ――何時までも嘆いている時間は無い。 故に早々に荷物を回収し移動を再開しなければならない。 「ん、まさかコイツは……ちっ、バラゴの野郎……厄介な事を……」 と、水の入った容器を開けてその中身を捨てていく 「あの良牙さん、水は貴重ですから捨てるのは…………」 「ああ、普通の水だったら俺だって捨てたりしねぇよ……」 と、良牙は側にあった2つのものを見せる。 「名簿に……地図……もしかして!!」 そう、それは呪泉郷の顧客名簿と地図だった。 「という事はあの人が……」 「ああ、先に行ってコイツを持ち出したらしい……この地図がありゃ呪泉郷で時間を掛ける事も無かったのによぉ……」 「………………良牙さんの場合、あっても難しい気が……あ、それじゃこの水は……」 「呪泉郷の水だ、自分で使う為に名前も書いてある……」 「……手伝います」 「おっ、悪いな」 数時間前に呪泉郷の恐ろしさを身を以て経験した以上、この水が使われる事は避けなければならない。 「あっ、でもこれとこれは持っていった方が……」 「娘溺泉と男溺泉か……けど俺にはもう必要ねぇし、それにもう……」 良牙の知る限り、最早呪泉郷による特異な体質になった者はいない筈。故に元に戻る為に必要な男溺泉及び女溺泉は必要無い。 「でもあのアヒルさんの様な人に会わないとは限りませんし……」 「それもそうか……使う機会なんぞなきゃいいけどな……」 と言いつつ、2種類の水を捨てずに仕舞う。 「これは必要無いですね……あれ……」 その最中、良牙がある容器の水を捨てずに懐に仕舞うのを見た。 「あの、良牙さん……今の……」 そう聞こうとした矢先、 「……マッハキャリバー、君はまだ何かを隠しているだろう?」 一条がそう口にした。 「...!!」 「え? 隠しているって……?」 「おいおい、大体のいきさつは聞いた筈だろ、ソレワターセを植え付けられた後、良いように操られ人殺しの道具にさせられていたって……」 「いや、1つだけ聞いていない事がある……マッハキャリバー、君達にソレワターセを植え付けられた後、最初に殺害し……取り込んだ参加者は誰だ?」 「「!!」」 その指摘に空気が一瞬凍る。 「………………ならば私から答えを言おう。違うならば違うと言って構わない……その人物は………………シャンプーだろう?」 その瞬間、良牙が手に持っていた容器が落ち、その中身がこぼれていった。 その容器のラベルには『猫溺泉』と書かれていた―― 「...Yes. Mr.Kaoru...(その通りです。薫さん)」 「え……でもどうしてそれがわかったんです?」 そう言いながらつぼみはマッハキャリバーを出す。 「実を言えば出会った時から彼の態度には引っかかる所があった……彼は私と花咲君を何処か警戒していた所があった。もっとも、花咲君については声が知り合いに似ていたらしく警戒よりも驚きがあった様だが……」 「声の事はともかくとして、確かに……」 「それは恐らく彼がノーザとB2号を取り込み敵であるクウガとプリキュアの情報を得ていたからだろう」 「それに、私達の仲間である鋼牙さんが私と声が似ているフェイトさん……彼女を殺したから警戒をしていた……」 「その通りだ、だが……響君の姿を見たとき、彼は一瞬言葉を詰まらせていた……動揺していたのか……どちらにしても私と花咲君とは違う反応だったのは間違い無い」 「でもそれだけじゃ……」 「勿論、その時は確信を得ていなかった……確信を得たのは……彼の話の中で『女傑族の惚れ薬』を飲まされた事を聞いた時だ」 「え? どういう事です?」 「私もそうだが花咲君も最初はその存在について否定的だっただろう」 「はい……あ!」 「だが、響君はすぐさまそれを肯定し詳細まで説明してくれた、つまり、それは響君の世界に存在するものだという事だ」 「ですが……」 「花咲君、君はさっき『スバルさんは自分から惚れ薬を飲んだ』と言った……だがそれは本来ならばおかしい事だ……何故彼女はそれが惚れ薬だとわかった?」 「そういえば……」 「その薬が毒薬である可能性もあった筈だ、だが毒薬ならばソレワターセが摂取させる事を許すわけがない。つまり……ソレワターセが確実に惚れ薬だと把握していなければそれは成り立たない 一体、何処で惚れ薬の情報を得た? ノーザを殺害する以上、その情報をアクマロが事前に漏らす事は無い……だとすれば、アクマロがそれを提示する前に情報を得なければならない……その方法は只1つ……」 「殺して取り込んだ参加者からその情報を得ていた……ですか?」 「そうだ、しかしそれを知る人物は響君の世界からの参加者しかいないんだ……」 「最初の放送の段階でそれに該当するのは……たったの1人……」 「そう、そしてB2号を取り込んでから後に取り込んだ人物の中にはいなかったとするならば……それが出来たタイミングは1つしかない……」 そう話している2人を余所に、良牙は身体を震わせながら、 「そうか……大道と良の戦いの時に夢でアイツに会った……その時にはもう死んでいると聞いたが……テメェがやったんだな!」 怒りの感情を込めてつぼみからマッハキャリバーを取り上げ言い放った。 別に仇討ちを考えていたわけではない。だが、目の前に仲間を殺した奴がいるとなれば流石に黙ってはいられない。 恨み言の1つも言いたくはなる。 「落ち着いて下さい良牙さん! 忘れたんですか、あくまでもそれはソレワターセの……」 「んなこたぁ俺だって判ってる……けどよぁ……!」 わかっている。マッハキャリバーには何の罪も無い事ぐらい。全て悪いのはソレワターセを植え付けたノーザだ。 やりきれない怒りは残るがそれを身体を震わせながら耐えようとする良牙だったが―― 「Ms.Shampoo was killed of my will(シャンプーは私の意志で殺した)」 「「!?」」 「今、何て言いやがった……!?」 「It was said that Ms.Shampoo was killed of my will(シャンプーは私の意志で殺したと言った)」 その言葉に衝撃を受ける2人、 「え……? どういうことですか? ソレワターセの所為の筈じゃ……」 「やはりそういう事か……」 一方の一条は驚きはしたもののある程度読んでいた様だった。 「She doesn't hear persuasion of ma……Ms.Subaru, it tried to kill Ms.Subaru for a one-sided reason(彼女はマ……スバルの説得も聞かず、一方的な理由でスバルを殺そうとした)」 「くっ……そういや確かに乱馬の為に殺し合いに乗っていたって言っていたが……だがちょっと待て、テメーの言い方だとソレワターセ関係無しに殺したって事じゃねぇか!」 「そうです……そんな事あり得ません! だってマッハさんがそれをする事をスバルさんが望むわけが……」 「Yes...Therefore, I governed Ms.Subaru's will(その通り……だからこそ私はスバルの意志を支配した) ...and Ms.Subaru was treated as a tool for Noza(そして、スバルをノーザの為に道具として扱った)」 その言葉に思わず良牙はマッハキャリバーを落としてしまう。 一体何を言っているのだ? これではまるで、 「テメェ……自分が何をやったか判ってるのか!? テメェは自分の相棒を裏切ったんだぞ!?」 「そうです、ソレワターセの支配に抵抗できなかっただけですよね!? そうだって言って下さい!」 「...I am common machine , I don't have the heart(私は只の機械、私に心は無い)」 「(そう、だからこそ……彼女は支配から抜け出せなかった……彼女自身の相棒がそれを阻害していたからこそ……)」 PART.5 真実 スバルにこの殺し合いで何が起こったか、それに関しては何度となく語られているわけだが、 今度はこれをマッハキャリバーの視点も交え振り返ってみよう。 当然の事ではあるが、マッハキャリバーはスバルを全力でサポートする事が目的であった。 さて、この地に来てから早々にシャンプーに襲撃されたのは周知の通り、無論殺し合いを良しとしないスバルは彼女を説得し止めようとした。 が、シャンプーは一向に話を聞くこと無く、スバルを仕留めようとした。 ここでマッハキャリバーの視点で振り返ろう。マッハキャリバーはスバルの目的を果たす事を優先する。つまり、シャンプーを殺す事無く無力化させる事だ。 ところが、純粋な格闘技術だけでいえばシャンプーのそれはスバルと比較してそこまで劣っているわけではない。真面目な話をすれば加減して勝てるような甘い相手ではない。 また、仮にここで運良く無力化出来ても何かの不意を突かれれば簡単に出し抜かれスバルの方が討たれる可能性が高い。 つまり、マッハキャリバーはこの段階で最悪シャンプーを再起不能なまでにダメージを与える必要があると判断していた。 しかし、スバルはそれを良しとしないのは明白、故にこの事はマッハキャリバーの内だけで完結する筈だった。 が、スバルに植え付けられたソレワターセの存在がその状況を覆した。 ソレワターセによってスバルは精神を支配されそのままシャンプーを殺した。 しかし、この時点ではノーザもその意図はあったのだろうがまだ明確な命令を出してはいない。 だが、ソレワターセは恐るべき程迅速にシャンプーを惨殺した。何故、無差別に暴走するのではなく明確に狙った殺害を行えたのか? それに、幾らソレワターセの支配力が強くても、一般人ならいざ知らずスバルがそこまで簡単に堕ちるものなのか? 完全に堕ちるまでにシャンプーによる撃破、あるいは撤退する余裕ぐらい出来てもおかしくはない。 ここでマッハキャリバーの存在が重要になってくる。スバルに植え付けられた段階でマッハキャリバーもソレワターセと一体化する事になる。 スバル自身は必死の抵抗を試みるがマッハキャリバーは機械であるが故にそこまで抵抗する精神を持っていない。 そう、マッハキャリバーはすぐにソレワターセの悪意に堕ちていたのだ。 そして未だに抵抗を続けるスバルに迫る脅威、それを察知したマッハキャリバーは自身と相棒の身を守る対応した。 封印していた思考――再起不能なまでに潰すと。 ソレワターセによって一体化していたが故にスバルの抵抗も簡単に振り切れる。 それにより惨劇は起こり。それによりスバルを踏みとどまらせていたものは完全に崩れ去った。 結果、精神に致命的なダメージを受けたスバルはほぼ自失状態となった。そして彼女はほぼ完全にソレワターセに支配された。 さて、その後はノーザを主人とするわけだが、スバルはそれを受け入れつつもソレワターセの支配から抜け出そうとしていた。 だが、マッハキャリバーはそうではない。ノーザを完全に主人と認め、それに反逆するスバルの意志を押さえつけた。 ホテルでの戦いの前、マッハキャリバーは何の疑問も無くノーザに助言をしていた事からもそれは明らかだ。 つまり、スバルが必死に抵抗してもマッハキャリバーの妨害によりそれは阻止されたのだ。何としてでもノーザの為に働いて貰うと、抵抗は許さないと。 奇しくもそれはスバルの言葉通りマッハキャリバーに心が生まれていた。だがそれは邪悪なものとなっていたのだ。 何時の間か、マッハキャリバーはスバルを邪悪な意志で支配していたという事である。 そしてホテルでの惨劇、特になのはを自らの手で殺させた時もそれが最良の結果だと全く気に留めなかった。それに最早良心の呵責は存在しない。 無尽蔵に参加者の意志を取り込み、魔女の為に働く忠実な人形、世界に不幸をもたらす事はマッハキャリバーにとって至極の悦楽となっていたのだろう。 だが、マッハキャリバーは見落としていた。それでも決して壊れない、心の力を―― 全てに絶望し諦めながらも何とかこの状況を脱却したいとスバルは僅かに残った良心は抵抗を続けた。 しかし、どうしてもそれは叶えられなかった。どれだけ抵抗しても阻止されてしまう。一番の相棒に裏切られている事に気付く事無く―― せめてノーザに一矢報いる、それすべく無意識下で足掻いていた。 が、奇しくも機会は訪れる。アクマロが取り出した謎の薬。シャンプーを取り込んだお陰でそれが惚れ薬だという事は理解出来た。 アクマロは何故かそれを飲ませようとしている。 アクマロの真意は不明、だが恐らくは自分をアクマロに惚れさせようとしている事は理解出来た。 ソレワターセはそれに何の意味があるのか理解出来ていない。故に拒否する事はしない。 だがスバルは薄々感づいていた。これを使えばノーザの支配から抜け出せる可能性があると。 だが、惚れ薬の効果次第では自分が自分で無くなってしまいかねないリスクが――いや、もうそんなリスクなんて存在しないのと同じだ。 このまま、何も出来ない自分の意志を残すよりも、自分の意志を消してでも何かを成せる可能性にかけたのだ。 その結果は周知の通りだ。アクマロに惚れたスバルの意志はソレワターセの強靱な支配を超えてノーザを仕留めるに至ったのだ。 一方のマッハキャリバーはそんなスバルの行動に完全に失望した。そこまでしてノーザに刃向かうのかと、自滅してまでも刃向かうのかと。 自身の破損もあってか一時的に機能停止、消えゆく意識の中、スバルは最早使えないゴミだと判断していた。 そして、アクマロによって2個目のソレワターセを植え付けられたスバルは取り込んだ参加者の首輪と共にマッハキャリバーとレイジングハートを排出した。 支配を受けるのは自分だけで十分、相棒達までその手を汚させない為に―― 最後まで相棒が裏切っていた事に気付かずに――彼女は相棒を解放したのだ。 その後もアクマロの支配を受けたスバルはその命じるがままに戦うがその戦果は散々だった。 溝呂木の力であっさりアクマロだと思い込まされ。 それに命じられるままに戦いを繰り広げたが何れも散々、 ホテルで猛威を誇った最強最悪の怪物の姿はそこには無かった。 そう、マッハキャリバーを失った時点でこの結末は必然だったのだ。 そもそも、この状態でもスバルは内心では抵抗を続けていた。支配を強化するものがなければ内部はガタガタ、一般人ならいざ知らず歴戦の戦士を相手に出来る道理は無い。 とはいえ、既にスバルの精神はほぼ抜け殻の様に壊れきっていた。それ故、支配から脱却する事は出来ず、ティアナ・ランスターの危機を目の当たりにするまで正気に戻る事はなかった。 そう、最後に彼女を救ったのは他でも無いティアナだったのだ。 彼女は無力感から来るコンプレックスから自分の意志で堕ちた。それでも成果は何もあげられなかった。 だが、そんな彼女の存在がスバルを数多の悪意による支配から救い出したのだ。 それは今となっては誰も知らない物語―― 閑話休題、一方で解放されたマッハキャリバーは比較的早く意識を取り戻した。 ソレワターセから切り離されたお陰で正常な思考に戻ったが、 自身の行動を思い返し戦慄した。 惨劇を起こしたばかりか、抵抗を続ける相棒を押さえつけ望まぬ惨劇を起こさせていたのだ。 そして、使えないと相棒に対して失望。 『(What was I doing ...!?)(私は何をやっていたんだ……!?)』 ソレワターセに操られていて正常じゃ無かった? では、それをスバルに伝えてスバルは納得するのか? いや、絶対に納得などしない。 何より、マッハキャリバーは抵抗すらしなかったのだ。それだけで十分な罪悪だ。 いや、それどころか嬉々として惨劇に荷担していた自分は本当に操られていたのか? そんな疑問すら生じるのだ。 そもそもシャンプーを殺したのはある意味自分の意志じゃなかったのか? 『(Is this my heart...? )(これが私の心……?)』 相棒はAIにも心があると言った。だが、 『(It did not want, if this was the heart !!)(こんなのが心ならば、私は欲しくはなかった!!)』 声にならない慟哭だ。 『(I do not have the qualification for being a master...)(私にはマスターでいる資格がない……)』 そして、傍らでレイジングハートはフェイトを殺したらしい鋼牙への憎悪を口にし続ける。 『Kouga, I will never forgive you.』 それはまさしく自分に向けられた言葉だった―― 『Mach Calibur, I will never forgive you.』 そして、バラゴとレイジングハートがこの場から去った後現れた3人、 ノーザが警戒していたプリキュアの一人で何故かフェイトと声が似ている者、 ゴオマが宿敵と認識していたクウガ、 そして――シャンプーの仲間で、シャンプーの死を利用して自ら絶望させようと目論んだ良牙、 審判の時が訪れたのを予感した―― PART.6 審判 「そうか……テメェの言いたい事はわかった……」 身体を震わせ良牙がマッハキャリバーへと向き直る。 マッハキャリバーは意図を察し、収納していたリボルバーナックルを取り出す。 「何のマネだ、そいつは……」 「It is not related to me who am the arms of Ms. Subaru. (それはスバルの武器です、私とは関係ありません)」 「!! まさか……」 「良い度胸じゃねぇか……」 と、ゆっくりとマッハキャリバーへと迫っていく。 「安心しろ、指1本で終わらせてやるぜ……」 爆砕点穴、相手の爆破のツボを突く事で文字通り爆砕する技である。工事用の技故に人体には効果は無いが物体であるマッハキャリバーならば十分効果がある。 「早まらないで下さい、良牙さん!」 「そうだ、今更そんな事をしても……!!」 「そんな事ぐらい俺だって判ってる!! けどよぉ……シャンプーを殺しただけじゃなく、それを利用して俺や乱馬にあかねさん、それにパンスト太郎をハメようとしやがった……もしあかねさん達が出会っていたら……そう考えたら……」 「だが、実際にそうはならなかった……」 「それだけじゃねぇ……あの子……スバルはずっとシャンプー達を殺した事をずっと苦しんでいたのにコイツはそれを嘲笑っていやがった……大事な相棒に裏切られていたんだ! 絶対に許せねぇ……」 「でもそれはソレワ……」 「わかっている……だがな、それでも腹の虫が収まらねぇんだよ……!」 結局の所響良牙という人間はつぼみや一条ほど正義感があるわけではない。 この地にきてもせいぜい仲間や友人を守ってケンカ売ってきた元凶をぶちのめすぐらいの考えしかなかった。 だが、目の前で自分達と同じ、あるいは少し若い者達が苦しみ傷つきそして死んでいくのをみて黙っていられるほど冷徹では無い。 また、起こってしまった事を仕方の無い事だったといってすっぱり水に流せるほどドライでもない。 次から次へと起こる惨劇に散っていく者達、それで何度『何でコイツが死ななきゃならない?』と思った事か。 何度『もう少し上手くやれば死なせずに済んだんじゃないか?』と思った事か。 目の前に惨劇の引き金となった者がいる、そうなれば流石に黙ってはいられない。 無論、今のマッハキャリバーを壊す事に意味などない、言うなればこれは只の自己満足の為の八つ当たりだろう。 スバル達に起こった悲劇に対する怒り、それに対して何も出来ないでいる自分への憤り、それが良牙を突き動かしていた。 「ダメです……そんな事をしたら……」 つぼみは力尽くでも止めるべく駆け寄ろうとする。しかし、何かが良牙から浮き上がったと思ったら次の瞬間、強い重力がのしかかる。 「これは……?」 「身体が重い……」 獅子咆哮弾――負の感情による重い気を放つ技だが、その究極は重い気を上方に放ち、その重い気を広範囲に落とすというものだ。 良牙は自身の中に募った負の感情を獅子咆哮弾という形で放ち、止めようとするブロッサム達の足を止めていたのだ。 「良牙さん……余りにも哀しい力に感じます」 「そうだな……くっ、私はこうするつもりじゃ……」 一条がマッハキャリバーの隠していた事を暴いたのは、溝呂木などといった参加者によってその真実がねじ曲げられ悪用される事を恐れただから。 既にレイジングハートがバラゴの悪意に踊らされている以上、不安要素は減らしていかなければならない。 中途半端な事は出来ない、それ故の追求だった。だが、 「五代……私はあまりにも無力だ……お前が守ろうとした笑顔を私は……」 それでも起こる惨劇は止めなければならない。クウガの力ならば十分動ける範囲だ。 だが、少々距離が開きすぎている。指一本で終わらせられる故に良牙は既に射程内。対し2人が踏み込むには一手遅れる。 「終わりだ……爆砕点穴!!」 そして、指をマッハキャリバーへと――後、数センチの所にまで――そして、 『お願い!! 壊さないで!!』 爆ぜた。 時系列順で読む Back 哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!!Next 響く歌声、空色の約束を交わします!! 投下順で読む Back 哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!!Next 響く歌声、空色の約束を交わします!! Back 哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!! 花咲つぼみ Next 響く歌声、空色の約束を交わします!! Back 哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!! 一条薫 Next 響く歌声、空色の約束を交わします!! Back 哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!! 響良牙 Next 響く歌声、空色の約束を交わします!!
https://w.atwiki.jp/jibunno/pages/785.html
カミヤ 【かみのゆ】【light】(2012-02-24) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart19 387 名前:名無したちの午後:2012/03/08(木) 01 50 35.47 ID 11RaTsoS0 【かみのゆ】 light 主人公 加宮 嘉人(カミヤ ヨシト)・・・名前変更不可 千年屋籐子(CV:美月) 「嘉人」 水本杏里(CV:民安ともえ) 「嘉人くん」 (男女共通) 百々百(CV:まきいづみ) 「よし兄さん」(ロリ) 「嘉人さん」(アダルト) 一番合戦乙女(CV:有栖川みや美) 「加宮」→「嘉人」(強気) 「加宮さん」→「嘉人さん」(弱気) 神品あや乃(CV:みる) 「加宮くん」→「嘉人くん」 中島健(CV:百瀬ぽこ) 「嘉人さん」 三上茂(CV:堀川忍) 「あんちゃん」 三上郁子(CV:水霧けいと) 「嘉人さん」 ※下のサブキャラは出番も少なく、焼き物とダルマなので適当です。 全国の「ヨシト」さん&「カミヤ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ 【モナリザカルトガーデン】【雫組(同人)】(2009-08-15) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart14 556 名前:名無したちの午後 :2009/09/01(火) 01 31 40 ID 3hr3LITD0 558 名前:名無したちの午後 :2009/09/01(火) 13 23 07 ID 3hr3LITD0 【モナリザカルトガーデン】【雫組(同人)】 主人公 神谷? …名前変更不可 御木谷モナ (CV:桃華れん) 「かみ」 鷺ノ宮理沙 (CV:胡桃れみ) 「先輩」「かみ先輩」 ゲーム画面の主人公の名前欄は「かみ」。OHPでは主人公の名前は「神谷」だが、 ゲーム内で「神谷」の名は音声・テキストともに出現しない。 モナの「かみ」は3回、理沙の「かみ先輩」は10回足らずと共に少ない。 全国の「カミ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ 【アンバークォーツ ~Amber Quartz~】【コットンソフト】(2009-01-23) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart14 773 名前:名無したちの午後:2009/10/15(木) 23 14 43 ID ueB2MAmuO 【アンバークオーツ】【コットンソフト】 主人公 安藤 昴(あんどう すばる) 名前変更不可 持月 なゆた(cv:松田理沙) 「先輩」「お兄ちゃん」 水那倉 智(cv:みる) 「あなた」「スバル君」 姫路 サリナ(cv:蛯原ミサ) 「スバルお兄ちゃん」「昴」「あなた」 時國 弥夜子(cv:風音) 「スバル君」 須賀 恭平(cv:先割れスプーン) 「スバル」 コト(cv:雪都さお梨) 「スバル」 トモ(cv:みる) 「神谷君」 ヒメ(cv:蛯原ミサ ) 「スバルお兄ちゃん」「お兄ちゃん」 ミコ姉(cv:風音) 「スバル君」 キョウ(cv:日向苺) 「スバル」 天龍寺 珠乃(cv:草柳順子) 「安藤先輩」 天宮 晴夫(cv:竹田いづも) 「安藤」「安藤クン」「スバル」 安藤 伊織(cv:一色ヒカル) 「昴」 篠森 明海(cv:青山ゆかり) 「スバル君」 神屋 夏彦(cv:胸肩腎) 「昴」 ???(cv:秋原葉) 主人公を名前で呼ぶシーンは無し クラスメイト「安藤」「安藤君」 予想以上に長かったからあってるかどうか不安。 キャラ名称や並びは公式サイト参照。 トモの呼び方の「神谷君」は昴の旧姓。 両親が離婚した為、名字が変っている。 「スバル」さんおめでとー。 呼ばれる回数少ないけど「アンドウ」「カミヤ」さんもおめでとー。 【オトメスマイル -Otome to Egao to Awaikoi-】【あてゅ・わぁくす】(2008-11-28) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart15 159 名前:名無したちの午後:2010/01/22(金) 19 50 54 ID IfARBazd0 どっちも体験版だけど、報告無いよりはあった方がいいかな? 【オトメスマイル(体験版)】 [あてゅ・わぁくす] 主人公 神谷 裕樹 (かみや ゆうき) 変更不可 天城 雛乃 (CV:中家志穂) 「神谷くん」→「ユウくん」 藤間 睦月 (CV:松永雪希) 「神谷くん」 九重 琴音 (CV:桜川未央) 「神谷くん」「神谷裕樹くん」→「裕樹くん」 樫ノ木 まちか (CV:ヒマリ) 「かみやん」 七星 一菜 (CV:このえゆずこ)「兄ちゃん」 神谷 栄美 (CV:秋葉モモ代) 「裕樹」「神谷くん」 全国の「ユウキ」さんオメデトンヽ(´ー`)ノ 【背徳の学園 ~闇に捧げられた乙女たち~】【Liquid】(2005-07-29) 自分の名前を呼んでくれるエロゲを探せPart5 748 名前:名無したちの午後 :2005/08/09(火) 01 22 07 ID BmklMWL1 【背徳の学園】 【Liquid】 主人公 神谷亮一郎(カミヤ リョウイチロウ) … 変更不可 河村泉美 (CV:芹園みや) <神谷先生> 「神父様」 「ご主人様」 +「智樹(トモキ)」 篠原ほのか (CV:みる) 「せんせい」 「ご主人様」 高見沢優香 (CV:桃井いちご) <神谷先生> 「ご主人様」 +「新堂くん(シンドウ)」 高見沢綾音 (CV:深井晴花) 「神谷先生」 「ご主人様」 +「光一くん(コウイチ)」 倉橋菜々子 (CV:RUMI) <神谷先生> 「ご主人様」 +「佐伯くん(サエキ)」 天野美貴 (CV:こむら奈々) 「神谷先生」 「ご主人様」 小野瀬櫻子 (CV:風音) 「神父様」 「ご主人様」 +「新堂さん」(1回) マリア・アン・ミュラー (CV:上戸琉) <神父様> <リョーイチロー> 「ご主人様」 <>で囲んだものはHシーンで呼ばれなかったものです。 智樹くん、新堂光一くん、佐伯くんは主人公ではありませんが Hシーンで呼ばれていますので入れておきました。 智樹くんはけっこう呼ばれてました。
https://w.atwiki.jp/levorg/pages/9.html
「公式サイト」 ■ レヴォーグ発表時の公式見解 レヴォーグは、スバルが追求してきた走りを愉しむスポーツ性能と、ストレスなく長距離をドライブでき、実用性を備えたツーリング性能を組み合わせたスバルの新たな価値を提供する新型スポーツツアラーです。 レヴォーグの開発にあたり目指したのは、お客様に「レヴォーグというクルマを所有する悦び」を提供することです。 レヴォーグは、スバルが長年培ってきた「安心で愉しい」クルマづくりのノウハウを注ぎ込み、お客様が求めるクルマの本質を追求し、丁寧に造り込みました。 軽快な走りを実現する動力性能と、小排気量により優れた燃費性能を両立する、新開発の1.6ℓ直噴ターボと高出力、高トルクにより走りの愉しさを追求した2.0ℓ直噴ターボの2種類の水平対向直噴ターボ“DIT”エンジンを搭載。スポーツツアラーとしての流麗なスタイリングと充実した積載性、細部まで造り込んだ仕立ての良い上質なインテリアと実用性の高いユーティリティ、走りこみ磨き上げた上質な乗り心地と気持ちの良いハンドリング、次世代型へと進化したEyeSight(ver.3)搭載、といったあらゆる面でお客様の期待を超える満足感を提供できるよう開発した新世代のスバルを具現化したモデルです。 レヴォーグは、2014年春に発売を予定しており、2014年1月4日より先行予約を開始します。 131118_1.jpg 131118_2.jpg ネタ元 ■ レヴォーグ発表時のメディア見解 2013年の「東京モーターショー」で華々しく発表されたスバル「レヴォーグ」。 添えられたキャッチコピーは「25年目のフルモデルチェンジ」であった。 この「25年前」とは何かといえば、 スバルの主力モデルである「レガシィ」の誕生のこと。 つまり、「レガシィ」誕生から25年目で 「レヴォーグ」にフルモデルチェンジした!という暗喩となっているのだ。 ちなみに、「レガシィ」には、ワゴンボディだけでなく、セダンも存在しているが、 今回の「レヴォーグ」はワゴンボディのみのラインアップとなっている。 ベースとなったプラットフォームは最新の「インプレッサ」だ。 骨格のあちこちに補強が加えられ、ねじり剛性は140%にアップしている。 車両サイズは、4690(全長)×1780(全幅)×1490(全高)mm。 全幅がやや大きくなっているが、 全長は先代となる4代目「レガシィ」と同等。 しかし、ラゲッジ容量は522リットル。 これは4代目「レガシィ」の459リットルどころか、 現行「レガシィ」の520リットルさえも上回るという驚きの数字だ。 ネタ元 131227_97138_1.jpg